スターリンクとは超小型衛生を使った新しいインターネット
「スターリンク」とは、アメリカの航空宇宙企業スペースXが運営する、衛星を使ったインターネットサービスです。スペースXは、テスラのトップも務める実業家のイーロン・マスク氏が創設した会社として有名です。
このスターリンクの目標は、世界中にインターネット接続を提供すること。
衛星インターネットサービス業界の市場規模は2040年に10兆円になると予測されており、多くの企業がこの分野に投資しています。
スターリンクは、宇宙にある人工衛星を使ってインターネット接続を提供するサービスです。
これまで通信業界は地上ケーブルや海底ケーブルといった地球上の回線を使ってきましたが、スターリンクは宇宙にある衛星から電波を飛ばし、それを地上のアンテナでキャッチしてインターネットを利用できるようにしています。
スペースXは小型の民間ロケット事業で注目の企業であり、開発中の小型ロケット技術と衛生インターネットインフラ技術との相性はとても良く、従来の電話線や基地局型のインターネットに代わる新たなインターネット通信として期待されています。
山奥や離島など、これまでのネット環境が整っていなかった地域でも、インターネットを利用できるようになります。
スペースXは、世界中にスターリンクを提供するために現在も衛星を打ち上げ続けており、現時点でその総数は約3700機。今後12年以内に4万2000機の打ち上げを目指しています。自社でロケットを製造し、衛星を打ち上げることができるスペースXは、他社の通信衛星事業を追随できないスピードでプロジェクトを進めることができるのです。
メリットは従来の様な基地局アンテナが無くても通信できる
- ネット環境がないエリアでもインターネットが使える:スターリンクは空が開けた場所ならどこでもネットが利用可能。山奥や離島でも専用のアンテナと電源があれば快適にネットが使える。
- 無制限でネットが利用できる:個人で使用する場合、通信制限がなく、ネットを好きなだけ使える。ただし、アメリカなどの一部の国では月に1000GB以上使用すると速度制限がかかる場合がある。
- ダウンロード速度が速い:レジデンシャルプランの速度は50から200mbpsとされており、通常の利用には十分な速度。
- レイテンシーが低い:低軌道衛星を使用しているため、衛星と地上の距離が短く、遅延が発生しにくい。
- アンテナとルーターが届いたらすぐに使える:工事不要で簡単に設定できるので、お手軽に利用開始可能。
デメリットは価格と衛生を使うので開けた地形が必要
- 他のインターネット料金より若干高い:レジデンシャルは月額6600円、RVは月額9900円。初期費用もかかるため、他のインターネットサービスと比べると若干高め。
- 空が開けていないと繋がりにくい:周りに建物や木があるとアンテナが衛星の電波を受信しにくくなるため、マンションや市街地での利用には向いていない。
- スマホとの直接通信ができない:専用アンテナが必要であり、スマホとの直接通信はできないが、今後の第2世代ではこの課題が解決される見込み。
- 移動中には利用できない:キャンプや旅行などで使う場合は、目的地に着いてから接続する必要がある。
- アップロード速度が遅い:大容量の動画配信などには向いていないが、通常の利用では問題ない。
Starlink Miniの発売でますます便利に
他にもStarlink Miniがつい最近、アメリカで販売開始となりました。この新しいデバイスは、小型でバックパックに入れて持ち運べるサイズと重量のインターネットデバイスです。
価格は約500ドルで、将来的にはさらに安くなる可能性もあります。月々の利用料金も50ドルとリーズナブルで、どこでも使えるのが特徴です。
このデバイスは、特にバックパッカーや登山家、海に行くことが多い人々にとって非常に便利なアイテムです。携帯の電波が届きにくい場所でも、空さえ見えていれば通信が可能です。また、台風やストームの際でも通信が途切れることはほとんどありません。Starlink MiniのサイズはMacBook Proと同程度で、電源を入れれば自動的にWi-Fiが飛ぶ仕組みです。まるでソフトバンクエアの宇宙版のような感じです。
スターリンクは30日間の無料お試し期間があり、期間内の解約で全額返金が受けられます。興味のある方は試してみて、自分の環境でのネット速度を確認すると良いでしょう。全てを考慮した上で、スターリンクの利用に向いている人は、山奥や離島など大手キャリアの提供エリア外の地域に住んでいる人、災害時の非常用サブ回線が欲しい人、キャンプやアウトドアに行くことが多い人です。興味のある方は一度スターリンクの公式サイトをチェックしてみてください。