車に轢かれたiPhone修理~壊れたiPhone復活?
iPhoneが道に落ちて車に轢かれた―。当店にはそんな深刻な状態で持ち込まれることが度々あります。iPhone 12やiPhone 8のケースなど、状況はさまざまですが、いずれも「修理して使えるようにしたい」「せめてデータだけでも取り出したい」という切実な思いが込められています。ここでは、それぞれの修理内容と対処方法をご紹介し、当店の対応力がどのように役立っているかをお伝えします。
iPhone12:画面真っ暗でも音が鳴る場合は助かる?
車に轢かれて画面が真っ暗な状態で持ち込まれたiPhone 12がありました。見た目からしてひどく損傷していましたが、位置情報で音を鳴らすと反応があったため、内部の基板が無事である可能性が高いと判断しました。お客様からは「ディスプレイを交換すれば操作可能になるか?」との質問がありました。音が鳴る場合は内部が無事であることが多く、画面交換により復旧が可能かも知れないと伝え、修理を開始しました。
フレームやボディが人間の皮膚や骨のように内部を守る役割を果たしているため、外見が壊れていても内部が無傷であれば修理可能です。慎重にディスプレイを交換し、電源を入れると、無事に画面が表示されました。このケースでは画面交換のみで元通り操作可能な状態に復活しました。
iPhone8:粉々の画面と背面でもデータ復旧できる?
別のお客様は、車に轢かれ完全に粉々になったiPhone 8をお持ちでした。液晶画面も背面も激しく損傷しており、中身が露出するほどのダメージ。通常の使用は不可能でしたが、「大切なデータをどうにか取り出せないか」との強いご希望がありました。
まず、内部の基板やバッテリーの状態を確認し、ショートのリスクを排除した上で慎重に分解を進めました。新しい画面を取り付けると無事に電源が入り、ホーム画面が表示されました。奇跡的にもデータが無事で、写真や連絡先のバックアップを行うことができ、お客様も安堵の表情を浮かべていました。
iPhoneを接着剤やテープで直すには無理がある!
インターネット上で、接着剤や粘着テープでiPhone画面や割れ部分を固定するだけの修理紹介が多くあります。
一見手軽そうですが、問題がある方法です。スマホ設計は密閉性を重視し、防水・防塵機能を重視しています。密閉性を無視して適当に接着してしまうと内部の精密部品に悪影響が出ます。また、スマホ内部には湿気や汚れが入り込むことでさらに故障リスクが高まるため、応急処置に見えるだけで根本的な解決にはなりません。
特に、iPhoneの場合は防水・防塵のために内部がデリケートな作りになっており、データが保存されている電子基盤が故障すれば、データ復旧や新しいスマホへのデータ移行が困難になることもあります。大切なデータがある場合は、自己修理を避け、信頼できる修理業者に依頼するのが安心です。もし内部データの重要性をそれほど感じない場合は、修理をせず新しいスマホに切り替える選択もあります。
部品交換や基盤移植などで可能な限り修理改善する
当店では、複数箇所の修理が必要な場合でも料金が高額にならないよう努めています。iPhoneの修理費用は、ディスプレイやバッテリー交換を組み合わせても可能な限りリーズナブルに設定しています。また、データの安全性を重視し、内部パーツの損傷がないか慎重に確認してから修理を進めています。内部のデータだけを健康な別のiPhoneに緊急移動することも手段としてございます。
修理中にお客様のご要望や不安にしっかり寄り添い、料金も無理なく納得いただける設定にすることで、安心して修理をお任せいただける環境づくりを心がけています。車に轢かれたiPhoneであっても、諦めずにご相談いただければ、復旧の可能性を追求し、できる限りの対応をいたします。