Xperia 1 II の画面交換修理を承りました。この機種はXperia 1 IIIやXperia 5 IIなどと混同しやすいため、まずは正確な機種名の特定が大事なポイントです。画面が正常に表示されれば設定画面から確認できますが、つかない場合は背面デザインなどから判断できます。
Xperia1IIってどんなスマホだったの?
今回、修理をするのはドコモ版です。 Xperia1IIの特徴は、 画面6.5インチの4K有機ELで、「疑似90Hz駆動」という機能が付いてます。実際には60Hz駆動ですが、少し動きの速い動画にも対応できる機能です。
カラー | ブラック、ホワイト、パープル |
サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約72mm×約166mm×約7.9mm |
重量 | 約181g |
バッテリー容量 | 4000mAh(内蔵電池) |
電池持ち時間 | 5G:約85時間 / 4G(LTE):約100時間 |
OS | Android™ 10 |
CPU | Qualcomm® Snapdragon™ 865 5G Mobile Platform |
最大通信速度 | 5G:受信時最大3.4Gbps / 送信時最大182Mbps 4G(LTE):受信時最大1.7Gbps / 送信時最大131.3Mbps |
メモリ(RAM/ROM) | 8GB / 128GB |
外部メモリ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
ディスプレイ | 約6.5インチ / 有機EL シネマワイド™ / 4K / HDR対応 |
メインカメラ | 16mm(超広角):約1220万画素 / F2.2 70mm(望遠):約1220万画素 / F2.4 24mm(標準):約1220万画素 / F1.7 3D iToFセンサー |
フロントカメラ | 約800万画素 / F2.0 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth® | ver.5.1 |
外部接続 | USB Type-C™ |
防水 / 防塵 | 防水(IPX5/IPX8)、防塵(IP6X) |
付属品 | テレビアンテナケーブル SO02 |
おサイフケータイ® | 〇 |
NFC | 〇 |
生体認証 | 〇(指紋) |
3.5mmオーディオジャック | 〇(4極ヘッドセット対応) |
フルセグ / ワンセグ | 〇 / 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 |
修理に対する姿勢と心構え
今回のお客様は「スマホ内部のデータは特に大切ではないが、本体を直したい」とおっしゃいました。この場合は一般的に、新しい端末を購入した方が安く済む場合も多くあります。ですが、お客様にとってその端末は思い出深いものであり、大切に使ってきたものだと感じました。物を大切にするお客様の気持ちを尊重し、「この端末には特別な思い入れがありますか?」とお伺いしましたが、お客様は「別に」とお答えになりました。それでも、私たちはお客様の本当のご要望に応えるため、最善を尽くすことにしました。
お客様のご質問やお問い合わせに対して、親身になって対応することが私たちの使命です。長い間使い続けてきた端末を修理し、再び快適に使っていただけるようサポートします。修理やメンテナンスを通じて、お客様の期待に応えるべく日々努力しています。
エクスペリアを分解して画面を交換する
今回の修理は、画面交換が必要でした。エクスペリアの端末は精密で、細部まで丁寧に作業を行う必要があります。
まず、端末の加熱から始めます。端末の表面と裏面を均一に温め、バックパネルの接着剤を柔らかくします。温度と、風量を同系統のスマホ外装向けに調整しながら、注意深くXperiaの外装を加熱します。
次に、バックパネルの取り外しです。加熱後、薄型のヘラを使用してバックパネルを丁寧に取り外します。この際、フレームに傷をつけないよう細心の注意を払います。
内部を開けると、細かいパーツやケーブルが複雑に配置されていました。ネジを一つ一つ丁寧に外し、バッテリーや各種モジュールを慎重に取り外しました。エクスペリアの内部は非常に繊細で、断線や破損を防ぐためにゆっくりと確実に作業を進めます。
こびり付いた接着剤の取り外し作業
ここが最も重要な工程の一つです。画面交換前に、フレームに残った古い接着剤やテープを丁寧に取り除きます。この作業は地味で時間がかかりますが、仕上がりに大きく影響します。接着剤が残ったままだと、新しい画面がしっかりと接着されず、再度の修理が必要になる可能性があります。
新しい画面の取り付け
接着面をきれいに清掃し、埃や汚れがないことを確認した後、新しい画面を正確に配置し、専用の接着剤で固定します。接着剤の量や塗布場所に注意し、カメラやセンサー部分に付着しないようにします。クランプを使用して画面を固定し、接着剤が完全に乾くまで待ちます。
組み立てと防水シールの貼り直し
組み立て直す際、全てのケーブルが正しく接続されているか確認しながら、元通りに戻していきました。特に防水シールの貼り直しには細心の注意を払い、元の防水性能を維持できるよう努めました。バックパネルを取り付ける前に防水テープを新しく貼り直し、全体を均一に加熱してしっかりと貼り付けます。最後にクランプで固定し、接着剤が乾くまで待ちます。
修理後の確認
全ての作業が完了し、電源を入れると無事に画面が点灯しました。タッチ操作や各種機能も正常に動作し、画面の表示やカメラの動作、外観に傷や不具合がないかも入念に確認しました。お客様にも大変喜んでいただけました。
Xperia修理なら修理専門店EyeSmart
細部へのこだわりと品質
修理作業では、細部にまでこだわることが高品質な仕上がりにつながります。特にエクスペリアのような超薄型の精密な端末では、接着剤の除去やパーツの取り付けに時間をかけることがトラブル防止に重要です。私たちは、お客様の大切な端末を預かる責任を胸に、一つ一つの工程を丁寧に進めています。
過去の修理実績モデル/ Xperia 1 VI, Xperia 1 V, Xperia 1 IV, Xperia 1 III, Xperia 1 II, Xperia 1, Xperia 5 V, Xperia 5 IV, Xperia 5 III, Xperia 5 II, Xperia 5, Xperia 10 VI, Xperia 10 V, Xperia 10 IV, Xperia 10 III, Xperia 10 II, Xperia 10, Xperia Ace III, Xperia Ace II, Xperia Ace, Xperia PRO-I, Xperia PRO, Xperia 8, Xperia 8 Lite, Xperia XZ3, Xperia XZ2 Premium, Xperia XZ2, Xperia XZ1, Xperia XZs, Xperia XZ, Xperia X Performance, Xperia Z5, Xperia Z4 Tablet, Xperia Z4, Xperia Z3, Xperia Z2 Tablet, Xperia ZL2, Xperia Z Ultra, Xperia Z1, Xperia UL, Xperia VL, Xperia acro HD, Xperia acro
修理を終えて
今回は、Xperiaの中では修理依頼が少ない珍しい機種だけに、とても興味深い修理となりました。今後も、お客様に安心してご利用いただけるよう、高い技術と丁寧なサービスを提供してまいります。お困りの際は、ぜひEyeSmartにご相談ください。
料金について、修理費用に関しましては、現在価格が変更されている場合がございます。詳しくは料金表ページをご参照ください。