
スマホ充電器の選び方を間違えると、スマホ本体の故障やバッテリーの劣化を招く恐れがあります。修理店EyeSmartにも、実は充電器の方のトラブルが故障の原因だった客様も少なくありません。今回は実際に店舗で見かけるトラブル例を交えながら、正しい充電器の選び方を解説。
スマホに合った充電器を選ぶことが最優先
スマホの充電器選びで最も重要なのは、「機種に合った規格の充電器を選ぶ」ことです。
特に重要なのが充電器のアンペア数(A)です。アンペア数がスマホ本体の推奨する規格よりも低すぎると充電速度が遅くなり、高すぎるとバッテリーに過度の負担がかかります。
例えば、EyeSmartでよく見られるトラブルとして、アンペア数の合っていない充電器を使い続けた結果、「バッテリーが異常に熱を持つ」「充電中にバッテリーが膨張してしまった」といった症状があります。こうしたトラブルを避けるためにも、まずは自分のスマホの推奨される充電規格を確認しておくと安心。
安すぎる充電器は危険!粗悪品に注意
充電器やケーブルを購入するときに、価格だけで選ぶのは大変危険です。

EyeSmartにも、激安の充電器を使った結果「スマホが充電できなくなった」「充電ケーブルの端子がスマホ内部で折れてしまった」というケースで修理依頼を受けることがあります。
低価格品のすべてが悪いというわけではありませんが、ネット通販や量販店で極端に安価で売られている充電器には、品質管理が不十分で電圧が不安定だったり、内部の回路が簡略化されている低品質のものがあります。
こうした粗悪品の使用で最悪の場合、スマホ本体の基盤まで損傷するリスクがあります。価格だけに惑わされず、推奨される充電規格、品質やメーカーの評判をよく確認して購入することが、長期的にみて安心。
急速充電器選びのポイントと迷った時の対策
最近はスマホの「急速充電」に対応した充電器も増えています。しかし注意したいのが、「スマホ本体が急速充電に対応していても、充電器やケーブルが非対応なら、通常の充電速度しか出ない」ということです。逆に、充電器だけが急速充電対応でも、スマホが対応していなければ効果はありません。
EyeSmartでも、「急速充電対応を謳ったケーブルを買ったのに速度が変わらない」と相談されるお客様が多くいます。こうした失敗を防ぐためには、「スマホ本体」と「充電器・ケーブル」がともに急速充電規格に対応しているか確認しましょう。
iPhone X以降のモデル別 有線充電対応ワット数・アンペア一覧
モデル名 | 急速充電対応 | 最適な純正アダプタ | 対応W数 | 電圧/電流(参考) |
---|---|---|---|---|
iPhone X | ○(USB-PD) | 18W / 20W | 最大18W | 9V / 2A |
iPhone XR | ○(USB-PD) | 18W / 20W | 最大18W | 9V / 2A |
iPhone XS / XS Max | ○(USB-PD) | 18W / 20W | 最大18W | 9V / 2A |
iPhone 11 | ○(USB-PD) | 18W / 20W | 最大18W | 9V / 2A |
iPhone 11 Pro / Pro Max | ○(USB-PD) | 18W | 最大18W | 9V / 2A |
iPhone 12シリーズ | ○(USB-PD) | 20W | 最大20W | 9V / 2.2A |
iPhone 13シリーズ | ○(USB-PD) | 20W | 最大20W | 9V / 2.2A |
iPhone 14シリーズ | ○(USB-PD) | 20W | 最大20W | 9V / 2.2A |
iPhone 15シリーズ | ○(USB-PD) | 20W または 30W | 最大27W※ | 9V / 3A |
※iPhone 15 Pro Maxのみ、非公式ながら最大27Wでの急速充電に対応しているという検証報告あり
また、「どの充電器を選べば良いかよくわからない」「品質や規格の判断が難しい」という場合は、やはり純正品を選ぶことをお勧めします。純正品はメーカーが保証するスマホとの相性や品質が確実に確保されているため、トラブルの心配がほぼありません。EyeSmartでも、純正品の使用を推奨しています。
スマホを長く安全に使うためには、充電器の選択が非常に重要です。ぜひ今回のポイントを参考に、正しい充電器選びを実践してください。
迷ったら「純正品」か「認証品」を選ぶのがベスト

最後に、どの充電器が良いのか迷ってしまったら、まずはスマホメーカーが推奨する純正品や、信頼できる認証マークが付いた充電器を選ぶことを強くおすすめします。
最近は急速充電が可能なスマホが増えていますが、急速充電は必ずスマホ本体と充電器、ケーブル全てが急速充電に対応している必要があります。
間違って対応していない充電器を買ってしまうと、本来の性能を十分に発揮できません。EyeSmartの修理実績でも、急速充電に対応していない充電器やケーブルを使ったために「思ったほど早く充電できない」という相談が寄せられています。
純正品やメーカー推奨の認証品であれば、相性や品質の面でトラブルが起きにくく、安心して使用できます。スマホ本体を長く、安全に使うためには、迷ったら純正品か認証品を選ぶことが何より確実な方法です。
もしも充電できなくなったら試したいこと
急にスマホが充電できなくなると焦りますよね?

こういうときはまず、ケーブル部分にほこりや汚れが溜まっていないかを見てください。ケーブルが破損している場合もあるので、曲げたときに中の線が切れかけていないかも確かめてください。コンセント側がしっかり差さっていないことも意外に多いので、抜き差しを試してから再度充電してみてください。
充電を妨げる発熱と本体の故障
どれも問題がないなら、スマホ本体の温度が高くなりすぎていないか考えてください。
発熱状態だと充電が一時的に制限されることがあります。冷房の効いた場所に置くなどして温度が下がると、正常に充電できる場合が多いです。それでもまったく反応がないときは、本体が故障している可能性があります。どの対策も効かないなら、一度修理に出すことを検討してください。
修理店EyeSmartがすすめるバックアップの重要性
本体の故障が疑われるなら、なるべく早めにデータのバックアップを取ってください。写真や連絡先などは一度消えると取り戻せないことが多いです。大切なデータを守るためにも、普段からクラウドやパソコンなどに保存しておくと安心です。
そして、万が一修理が必要になったときは、EyeSmartへ気軽にご相談ください。
当店では電源が入らなくてバックアップできないスマホの修理も受入中です!
修理の見積もりや作業手順なども丁寧にご案内いたしますので、大切なスマホを長く使っていただきたいと思っています。