残クレの正体とは?車やiPhoneの賢い購入方法!

目次

【話題】残クレアルファードってなに?

アルファードは高級ミニバンとして500万円を超える価格にも関わらず、街中で目にする機会が増えており、
普及の裏には「残価設定型クレジット(いわゆる残クレ)」の仕組みがあります。



実際に中古車市場でも、アルファードはリセールバリュー(再売却価値)が高く、「将来の下取りが見込める車種」として残クレの契約条件が有利に設定されやすい状況。 また、ネット上で「残クレアルファード」というキーワードがミームとして拡散されるほど話題となり、動画再生数数百万回を超えました。
こうした背景をもとに、月々の支払いを抑えて高額車に乗れるというイメージが広まり、アルファード×残クレという組み合わせが注目された。

残クレ(残価設定型クレジット)は一部だけ支払って購入する方法

残価設定型クレジット、略して「残クレ」とは、購入時に車両価格から将来の下取り・買取見込み額(残価)を
あらかじめ差し引き、その差額を分割払いするローン方式。例えば車両価格600万円、3年後の残価400万円と設定された場合、支払対象となる200万円を3年間で分割して支払うことになります。

契約終了時には、車を返却する、または残価を支払って所有に切り替える、あるいは新車へ乗り換えるといった選択肢が用意されるのが一般的です。重要なポイントとして、月々の支払いは通常ローンより低めに設定されることが多い反面、走行距離制限や車の状態による評価減リスク、最終段階での支払い選択の有無など、契約条件を理解しておく必要があります

iPhone残価プランも基本は同じで返却で残りが免除される

スマホ業界にも、車の「残価設定ローン」とほぼ同じ考え方の支払い方法が実際に存在する。
代表的な例として、次のようなプログラムがある。

  • NTTドコモ「いつでもカエドキプログラム」
  • au「スマホトクするプログラム」
  • ソフトバンク「新トクするサポート+」
  • 家電量販店の「iPhoneアップグレードプログラム」など

これらはいずれも「数年後の下取り価格(残価)をあらかじめ決めておき、残価を除いた金額を分割で支払う」「一定期間使ったあとにiPhoneを返却すると、残りの支払いが免除される」といった仕組みを持つ。つまりは、ドコモ・au・ソフトバンクが提供するiPhone向け2年返却プランなどは、残価や残債を免除する購入方法と考えられる。 

イメージとしては、
「iPhone本体価格の一部を“最後の支払い”として後ろにまとめておき、
その部分は“条件付きで払わなくてよくなるかもしれない金額”として扱う」
という形になる。

【残クレiPhone(iPhone残価設定プラン)のながれ】具体例

iPhoneの残価プランでは、おおまかに次のような流れになる。

  • iPhone本体価格と、2年後などの「残価」をあらかじめ決める
  • 残価を引いた金額を、23回/24回などで分割して支払う
  • 契約で決められたタイミング(多くは2年前後)までに端末を返却すると、残価部分の支払いが免除される
  • 返却しない場合は、残価を24回などで再分割して払い続けるか、一括で支払う

ドコモの「いつでもカエドキプログラム」では、公式サイトに総額105,500円・最終回分48,000円という例が掲載されている。これは、105,500円のうち48,000円を「24回目の残価」として据え置き、1〜23回目は残価を除いた金額を分割で支払う残価設定型24回払いであると明示されている。

同様の仕組みは家電量販店のiPhone向けプログラムでも採用されている。ビックカメラの「iPhoneアップグレードプログラム」では、iPhone 17(256GB)を無金利の残価設定クレジットで購入する例として、

  • 本体価格:153,600円
  • 据え置き(残価)金額:45,000円(本体価格の約35%)
  • 25回払い・金利0%

という支払いイメージが公表されている。

また、ソフトバンクの「新トクするサポート+」では、48回払いと「一定回数分の残債を免除する特典」を組み合わせる形を採用している。最新のiPhone 17 Pro(256GB)の例では、本体販売価格219,600円に対し、特典Aを利用して一定タイミングで返却すると、早期利用料・特典利用料の合計49,500円程度で利用できるケースが紹介されている(2025年11月時点)。

このように、具体的な数字はプログラムや機種ごとに異なるが、「本体価格の一部を最後にまとめる/返却すればその部分を払わなくてよい」という枠組みは共通している。

お得な理由は支払いの一部を後回しにして月額を安く見せている

iPhoneの残価プランが「半額で持てる」「高いiPhoneが安く感じる」と言われる理由は、
月々支払う元金が少なく見えるためである。

ドコモやauの残価設定型プログラムの場合、最初から「2年後の下取り価格(残価)」を決めておき、その残価を24回目などの最終回にまとめている。残価を除いた部分だけを1〜23回目で支払うため、通常の24回割賦と比べると毎月の支払額が小さくなる。

ソフトバンク「新トクするサポート+」の特典Aでは、48回払いで購入した端末を13か月目に特典申し込み・翌月末までに返却すると、残りの36回分の支払いが免除される仕組みになっている。

  • 本体価格:219,600円
  • 特典A利用時に負担する主な金額:早期特典利用料27,500円+特典利用料22,000円 ≒ 49,500円

という公式例があり、「2年近く最新のiPhoneを使って、実際に払うのは本体価格のかなり一部」という構図になる。

このように、「残価」や「免除される残債」をうまく組み合わせることで、利用者が実際に負担する金額を大きく下げる設計がなされている。数字だけを見ると「かなり得をしたように見える」点が、車の残価設定ローンで感じられる印象とよく似ている。

契約に付く条件:決められた期限と状態で返さないと免除が受けられない

iPhone向けの残価プランには、各社共通する条件や制限が多数ある。条件を満たさない場合、残価が免除されなかったり、追加の費用が発生したりする。各社の公式情報を合わせてみると、主に次のような内容が挙げられる。

  • 返却期限:
    • ドコモ・au・ソフトバンクとも、「○か月目から○か月目までに特典申し込み」「申込翌月末までに回収・査定完了」といった締切が決められている。
  • 端末状態:
    • 故障・水濡れ・大きな破損・画面割れ・改造などがあると、査定基準を満たさないと判断される。
    • 査定基準を満たさない場合、22,000円(税込・不課税)の追加料金が発生したり、特典自体が利用できなかったりする条件が明記されている。
  • 利用条件:
    • ドコモではdポイントクラブ(またはドコモビジネスメンバーズ)への加入や、残価設定型24回払いでの購入が条件とされている。
    • auやソフトバンクでも、対象の分割払い回数で購入していること、一定期間以上利用していることなどが条件として定められている。

このような条件を満たしたうえで返却した場合に初めて「残価の支払い不要」「残債の一部免除」といった特典が成立する。端末に大きな傷を付けたり、水没させたり、返却期限を過ぎたりすると、想定していた免除が受けられず、追加の負担が発生しうる設計になっている。

残クレのメリットとリスク】短期で返却なら得だが長く使うと費用が増える

iPhone残価プランは、金額面で見ると「プラスに働く部分」と「注意が必要な部分」がはっきり分かれる。
主要各社の2年返却プランや各社の説明から、次のようにまとめられる。

メリット側の特徴

  • 高額なiPhoneでも、月々の支払い額を抑えられる
    • 残価(最終回分)を据え置き、残りを長期分割にするため、毎月の負担は小さくなる。
  • 数年ごとの買い替えに合わせて設計されている
    • 2年前後で返却すると残債免除が最大化されるよう設計されているため、「2年周期でiPhoneを替える」使い方と相性がよい。
  • 残価や免除条件があらかじめ決まっている
    • ドコモのように残価額の例を示しているケースもあり、「2年後にいくら払えばよいか」「返却すればいくら免除されるか」の目安が契約時点で分かる。

リスク側の特徴

  • 返却しない場合、支払い総額は通常の分割と大きく変わらないか、条件次第で増える
    • 残価部分は、返却しない限り24回などに「再分割」されて支払い続ける必要がある。 
  • 2年を超えて使い続けると、免除額が目減りする
    • 2年返却を前提に組まれているため、長期利用では「免除されるはずだった残債」が残り、総支払額が相対的に重くなる。
  • 故障・破損・水濡れなどで追加費用が発生する場合がある
    • 各社とも査定基準を満たさない場合に、22,000円前後の追加料金や特典利用不可を条件としている。

このように、iPhone残価プランは「短いサイクルでiPhoneを返却・買い替える前提」であれば残債免除が大きく効くが、長期利用や端末の扱い方によっては、想定よりも支払総額が増える構造を持っている。

残クレiPhoneは車と同じ分割構造だが期間や条件が違う

車の残価設定ローン(いわゆる「残クレ」)と、iPhone向け残価プラン・2年返却プランを並べてみると、
仕組みの共通点と違いが整理できる。

  • 共通点
    • 将来の下取り額(残価)をあらかじめ設定し、その残価を除いた金額だけをローンの元金として分割する。
    • 契約終了時(車)または2年前後(iPhone)に「返却」「買い取り」「乗り換え」といった選択肢がある。
    • 走行距離や車両状態、端末の故障・破損など、物の状態によっては追加精算が発生する。
  • 主な違い
    • 車は3〜5年程度の契約が多いのに対し、iPhoneは2年前後を前提にしたプログラムが中心となっている。
    • iPhoneの場合、ソフトバンク「新トクするサポート+」のように「残価」ではなく「残り○回分の支払い免除」という形で表現するプログラムもある。
    • 家電量販店のiPhoneアップグレードプログラムのように、AppleCare+の料金も含めて無金利の残価クレジットとして組まれているケースもある。

構造だけを見ると、「車の残クレで400万円のうち200万円を残価とし、残り200万円だけをローンで払う」という話を、そのまま「iPhone本体価格のうち一定割合を残価として据え置き、残りだけを分割で払う」と置き換えたものが、現在のiPhone残価プランだと説明できる。違うのは対象が車かiPhoneか、契約期間が何年か、そして細かな条件や手数料の設計である。


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