Appleの新型M4 MacBook Airがついに登場しました。今回はM4 MacBook Proとの違いについても詳しくお伝えします。今回はどのような進化を遂げたのか具体的に解説していきます。

M4 MacBook Airのデザインと進化
パッケージの内容物は前世代とあまり変わらず、MacBook Air本体、充電アダプター、USB-C充電ケーブル、説明書が入っています。お馴染みのAppleのステッカーは付属していません‥Appleはステッカーがあまり使われないと考えたのでしょうか?些細ですが気になる点です。
デザインは前世代と全く同じで、薄くてスタイリッシュなフラットデザイン。カラーバリエーションはシルバー、スターライト、ミッドナイト、スカイブルーの4色となり、今回のモデルではスペースグレーが廃止されています。
外部ディスプレイ対応の強化も注目ポイントです。既存のM3 MacBook Airでは、本体のディスプレイを閉じた状態(いわゆるシェルクラムモード)でないと2台の外部モニターを使用できませんでしたが、M4ではその制限がなくなりました。外部ディスプレイを活用したいユーザーにとっては、より実用的なアップデートです。
もちろん最新M4チップ搭載!順当な進化
既に既存の製品に搭載し始めているM4チップですが、既存のM3チップと改めて性能比較してみるとこんな違いがあります。順調に進化してきていますね。
尚、チップの詳しい構成や性能は、搭載される機器や年代によって多少変更されることもあります。自分が購入したいApple製品のM3とM4チップの性能比較を詳しく知りたい場合はアップル公式サイトで比較ができるようになっています。
ここでは、CPUチップM3とM4だけシンプルに比較しました!
※GPUやNPUのコア数などは含まれません。
項目 | Apple M3 | Apple M4 |
---|---|---|
総コア数 | 8コア | 10コア |
高性能コア数 | 4コア(4.0GHz) | 4コア(4.4GHz) |
高効率コア数 | 4コア(2.7GHz) | 6コア(2.6GHz) |
トランジスタ数 | 約250億個 | 約280億個 |
他にM4 MacBook AirとM4 MacBook Proの違い
メモリ構成にも選択肢に変化があり、M4モデルのベースメモリは16GBで、最大32GBまで拡張可能。M3 MacBook Airは最大24GBだったため、この点は確実な進化といえます。また、ニューラルエンジンは16コアで、M3と同じ構成ですが、実は性能は向上しています。
ニューラルエンジンは何の役に立ってるの?

マシン性能をあまり気にしない一般ユーザーは、M3チップからM4チップにアップデートしても、実際の使い勝手が劇的に変わるわけではありません。普通にネットを見たり動画視聴したりするくらいなら、チップをアップデートするメリットはそれほど感じられません。
しかし、AI(人工知能)を活用したアプリや機能を頻繁に使う人は別です。
M4チップではニューラルエンジンというAI専用の処理装置が大幅に強化されています。ニューラルエンジンとは、人間の脳のように学習や推測を行うための特別な部品です。この性能が向上すると、AIを使った音声認識、画像解析、翻訳、文章作成などが、より高速で正確に行えるようになります。
最新M4チップ搭載では、新しく導入されるApple Intelligenceのような高度なAI機能が快適動作、既存のM3チップでもこの機能は対応していますが、M4は更に高速になっており、アプリが重くなったり処理が遅くなることなくスムーズに使えます。AIを使った作業をたくさんする人は、ニューラルエンジンが強化されたM4チップへアップデートが非常に意味のあります。
項目 | M3チップ | M4チップ | 性能向上率 |
---|---|---|---|
ニューラルエンジン(コア数) | 16コア | 16コア | ー |
1秒間あたりの演算処理数 | 180兆回 | 380兆回 | +111% |
M4 MacBook AirとM4 MacBook Proの価格比較など
今回の解説で使うMacBookの構成は、M4チップ搭載の中間構成で、10コアCPU・10コアGPU・16GBメモリ・1TB SSDというスペック。これはM4 MacBook Proと主要部品は同じ構成です。
価格差は以下の通りです。
・M4 MacBook Air(13インチ):194,000円
・M4 MacBook Pro(14インチ):241,881円
その差、54,000円。では、この差額を支払う価値があるのか、MacBook Proの追加機能を見ていきましょう。
・より大きくて明るいLiquid Retina XDRディスプレイ(120Hz ProMotion対応)
・バッテリー持ちの向上
・高品質なスピーカーとマイク
・Thunderbolt 4ポートが1つ多い
・HDMIポート、SDカードスロットの追加
さらに、MacBook Proには特殊ナノテクスチャーコーティングのオプションが追加で用意されています。ナノテクスチャー付きのモデルは反射を抑える効果あり。ユーザーが購入時に選べる様になったのは、屋外でのパソコン作業や映り込み、反射が気になる人にとっては有益です。 MacBook Proモデル購入時のみ選択でき、Nano-textureガラスオプション追加費用は2万2000円。
もし、これらの追加機能が作業環境を向上させる要素として必要なら、Proモデルの54,000円の差額を支払う価値は十分にあるでしょう。ただし、特に必要としない場合、同じM4チップを搭載したMacBook Airを選ぶのも合理的な選択といえます。
MacBook AirとPro、どちらを選ぶべきか?
性能面での意外と大きな違いは、ファンの有無です。
・MacBook Pro → ファン搭載(冷却性能が高い)
・MacBook Air → ファンレス(薄型軽量だが高負荷時の熱処理に影響)
例えば長時間の動画のレンダリングや負荷のかかる作業をする場合、MacBook Proのファンによる冷却がとても有効で、書き出し時間に明確な差が出ます。ただし、一般的な作業や軽い動画編集では大きな影響はありません。もし、そういった作業を頻繁にしないのであれば、5万円以上安いMacBook Airを選ぶのがおすすめです。
これまでMacBook Airは「書類作成や軽作業向け」「簡単な動画編集に最適」と言われてきましたが、最近は技術の進歩によって境界線が曖昧になってきてます。
M4 MacBook Airでも、ある程度のクリエイティブな作業に対応できるほどの性能です。

ただし、SDカードスロットの有無は用途によって重要なポイントになるかもしれません。MacBook AirにはSDカードスロットがないため、カメラ動画撮影、写真など頻繁に取り扱うユーザーは外付けアダプターをわざわざ利用する必要があります。この点が気にならないなら、軽量でコストパフォーマンスの高いMacBook Airは魅力的です。
まとめ:M4 MacBook シリーズで気になるモデルはどれでしたか?

新型M4 MacBook Airは、従来のAirの強みを維持しつつ、外部ディスプレイ対応の強化やメモリ構成の向上など、確実な進化を遂げています。一方で、MacBook Proとの差はディスプレイ、冷却性能、ポートの数と種類が違います。
結局、どちらを選ぶかは使う人の用途や環境次第という事ですね。