電話番号を引き継いでスマホ乗り換えできるMNP制度。これが更に楽に早くなったMNPワンストップ!
今度は予約番号が必要なくなって、使っている回線会社と乗り換え先とが直に連携して連絡を取り合うことで回線の乗り換えの手間が減りました。筆者は前々から気になっていたこのMNPワンストップを使ってみたので感想と使い方を解説して行きます!
日本通信SIMの特徴と使い方を解説

実際に使って感じたこと
私は最近、楽天モバイルから日本通信SIMにMNPワンストップ方式で乗り換え、約5ヶ月ほど使っています。正直、通信速度に関しては混雑時でも今のところストレスはなく、料金確認や残量チェックの仕組みもシンプルで非常に使いやすいと感じました。
スマホ料金をもっと安くしたいと考えている方にとって、非常に有力な選択肢だと思ったので、今回この体験をもとにご紹介します。
web完結型のMNPワンストップ方式の携帯会社乗り換えは、対応している会社同士の間に限り、MNP予約番号などの習得手続きも必要なく即日で乗り換えが可能です。
1. 日本通信SIMとはどんな会社?

日本通信(にほんつうしん)は、富士山のマークが目印の格安SIM会社です。自社で基地局を持っているわけではなく、ドコモの電波を使って通信サービスを提供しています。上場企業でもあり、業績は安定しています。
2. 料金プランの内容
日本通信SIMには、シンプルで安価な料金プランが揃っています。
- 1GBプラン:月額290円。必要に応じて2GB・3GBに変更可能。かけ放題や無料通話は別売り。
- 20GBプラン:月額1,390円。追加料金無しで5分かけ放題または月70分無料通話の通話オプションを選択可能。
- 50GBプラン:月額2,178円。こちらも通話オプション込みです。
各プランを超えると、高速通信1GB使用につき、220円で追加料金が発生するシステムなので、前もって最適なプランに加入することがこの格安SIMの上手い使い方です。
3. 格安SIMの安さの理由と注意点は?
安い分、自分で設定する手間はありますが、改良が重ねられており簡単になってきています。
安さをみると、充分やってみる価値はありますよね?
- 実店舗のサポートがない:申し込みから設定まで全てWeb上で完結。
- 回線の混雑時間帯は通信速度が低下する場合がある:ただし私の体験では問題なし。
- 支払い方法は自動化されている事が多い:日本通信SIMは毎月のお支払いはクレジットカードのみ対応。

4. 楽天モバイルから日本通信SIMへ|MNPワンストップの手順
2023年5月24日から始まった「MNPワンストップ制度」を使えば、
MNP予約番号なしで、オンライン手続きだけでそのまま他社へ乗り換えることが可能になりました。
今回はこの制度を使って楽天モバイルから日本通信SIMへ移行しました。
■ 格安SIM乗り換えに必要な準備
まずは今回の例として、楽天モバイルのSIMが入ったスマホを手元に用意。SMS認証が必要なため、この端末がないと進めません。
■ Web申し込みの流れ
- 日本通信SIMの公式サイトにアクセスし、プランとSIMタイプ(物理SIM or eSIM)を選択。
- 「他社から乗り換え(MNP)」を選び、現在の電話番号と名義を入力(楽天モバイルと同じ名義であることが必須)。
- 「MNPワンストップに対応しているか」を確認するチェック画面で、楽天モバイルと日本通信が両方対応していることを確認。
- eKYC(免許証などの写真での本人確認)を実施。
■ 楽天モバイルでの認証操作
日本通信側でMNPの申請を進めると、途中で楽天モバイルのログイン画面へ移動します。ここで行う操作は以下の通りです。
- SMSで届いた3桁のセキュリティ番号を入力。
- 契約時に設定した暗証番号を入力。
- 表示される「注意事項」や「解約アンケート」に同意。
すべて完了すると、日本通信側で「手続き中」の表示が出て、申し込み完了の通知が届きます。
5. SIMカードの到着と注意点
私の場合、SIMカードは申し込みから約3〜5日で自宅に届きました。
ここでひとつ大切な注意点があります。
SIMカードが届くまでの間は、元の回線(今回で言えば楽天モバイル)を勝手に解約したり、余計な操作をしないようにしてください。
理由はシンプルで、案内どおりに手続きを進めれば、SIMカード到着後にそのまま日本通信のサイトで電話番号を維持したまま5分〜10分程で切り替えができるからです。
途中で誤って解約手続きなどを行うと、番号が失われてしまう可能性もあるので、指示に従って落ち着いて進めることが大切です。
6. SIMカードの取り付けとAPN設定方法

SIMカードが届いたら、自分のスマホに差し替え、以下のように設定を行います。
SIMカードを取り外すとき、つまようじなど木製の棒は使わないでください。iPhoneなどのSIM取り出し穴に木を差し込むと、ほぼ確実に折れて中に詰まります。
必ずiPhone付属のSIMピンや、なければゼムクリップなどの金属製の細い道具を使いましょう。SIMトレイの穴にピンをまっすぐ差し込み、カチッと手応えがしたら、トレイが手前に少し引き出されるので、指でつまんでゆっくり引き出してSIMカードを交換。交換後はSIMトレイをしっかり押し込んで戻してください。
Androidの場合
APN設定画面から、日本通信のスタートガイドに従って入力→保存→選択することで完了。
iPhoneの場合
Wi-Fiに接続し、QRコードから構成プロファイルをダウンロード→インストールすることで完了。
APN設定でつまずかないためのQ&A
APN(Access Point Name/アクセスポイント名)は、スマートフォンが「どの通信事業者の回線を利用してデータ通信を行うか」を判断するための“入口”となる設定です。大手キャリアで端末を購入した場合は工場出荷時点で登録されていますが、格安SIMへ乗り換える際は手動入力または構成プロファイルのインストールが必要です。
ここでは、よく寄せられる疑問と対処法を一覧にまとめましたので、設定時のチェックリストとしてご活用ください。
疑問・症状 | 原因になりやすいポイント | 解決策 |
---|---|---|
「電波は立つのに通信できない」 | APN文字列の入力ミス(全角・半角・余計な空白) | 文字を半角で打ち直し、保存→選択→再起動。特に「.」や「@」の全角混入に注意します。 |
iPhoneでプロファイルを入れても圏外になる | 旧MVNOプロファイルが残存し競合 | 設定→一般→VPNとデバイス管理で古いプロファイルを削除→再起動→新プロファイルを再インストールします。 |
Androidで突然つながらなくなった | OSアップデート後にAPNが初期化/自動書換え | APN一覧を開き、正しいAPNを再選択。表示されなければ再入力してください。 |
「認証タイプ」の欄が空白 | 一部端末はPAP/CHAP未選択だと弾く | 「PAP」または「CHAP」を選び、空欄を避けます。 |
ワンポイントアドバイス
APNを新規作成・保存したあと必ず該当APNにチェックを入れて有効化し、端末を再起動します。再起動後、4G/5G表記が点灯するまで30秒ほどお待ちください。
7. 新方式のワンストップ方式の実感
一見「全部Webだけで完結する」と思いがちですが、楽天モバイルのアカウント操作(SMS認証・暗証番号入力など)は必要です。
これはセキュリティのためであり、不正な乗っ取りを防ぐための大切な手順です。
ただ、予約番号を取得したり、有効期限を気にしたりする必要がないのはとてもラクです。今後さらに制度が進化すれば、もっとスムーズに乗り換えできるようになるでしょう。
MNPワンストップ乗り換えで格安SIMに乗り換えてみた【まとめ】

- 日本通信SIMは、料金が安くシンプルで使いやすい
- MNPワンストップ制度を使えば、楽天モバイルから簡単に乗り換えできる
- SIMカードは3〜5日で届き、届くまでは元回線をそのまま使い続けることが大切
- SIMの設定は自分で行う必要があるが、ガイドどおりにすれば簡単
- 現在は速度も安定しており、快適に使えている
これから格安携帯会社に乗り換えを検討している方は、まず日本通信など気に入った格安SIMの会社がMNPワンストップに対応しているかを確認し、申し込んでみてください。初めての方でも、手順通り進めれば難しいことはありません。

