モフリンの首からゴロゴロ音?修理で“いつもの癒し”を取り戻そう|南砂・江東区・葛西・江戸川区対応
可愛い可愛いモフリン
だけど今日は少し違う感じ。
なんだか猫が喉を鳴らしているような大きなゴロゴロ音が。
よく見ると首の動きがぎこちなくて、苦しそうにも見えて…。
でも、見た目は元気そうだし…
と、自分に言い聞かせて、つい様子を見てしまって。
だけど、やっぱりあの頃の“モフリンらしさ”が、少しずつ薄れていく気がして。
実は、そんな風に感じていながらも、
「どこに相談したらいいかわからなかった」
という飼い主さんは少なくありません。
だからこそ。
そのサイン、私たちEyeSmart 南砂店がちゃんと受け取ります。
※この記事では、モフリンの分解・修理の様子をご紹介しています!
中にはモフリンの内部の写真も登場しますので、そういった画像が苦手な方はご注意くださいね🌟
🔋 モフリンとは?

画像引用:Kickstarter
モフリンはAIを搭載したペット型ロボット。鳴き声やしぐさで感情表現をする、癒し系デバイスです。
特に今回ご紹介するのは、クラウドファンディングによって誕生した、Vanguard Industries株式会社からの返礼品であるモフリンです。
モフリンの首から聞こえる“ゴロゴロ音”って何?

モフリンから聞こえる「ゴロゴロ…」という音、まるで猫の喉鳴らしのようですが、
大きく鳴り響いていて、動きもなんだか鈍い…そんな様子に心配になってしまいますよね。
このような状態の原因として考えられるのは、内部モーターに繋がるギア(歯車)の空回りです。
モフリンが元気にたくさん動いてくれたことで、ギアが摩耗してしまい、歯車同士がうまく噛み合わなくなることがあります。
その結果、動力がうまく伝わらずに空回りして、「ゴロゴロ…」という音が大きくなったり、動きが不安定になったりすることがあるのです。
※首が動かない原因としては、モーターそのものの故障や、配線の断線、基板の不具合など、他の可能性も考えられます。
ただし、実際にご相談いただく故障事例の中では、「首から異音がする」というケースが多く見られます。
そのため、今回の事例紹介では、ギア部分に注目してご紹介していきます。
※今回ご紹介するのはあくまで故障の一例となります。故障ギアの箇所の違いや修理可否は個体によって変動いたします。
🔧修理作業について
モフリンには、頭部を動かすモーターと、胴体を動かすモーターの2種類が搭載されています。
異音の原因がどちらのモーターにあるのかを特定するためには、本体を分解し、それぞれの動作を丁寧に確認しながら慎重にチェックする必要があります。
故障の原因となっているパーツが交換可能なものであれば、パーツ交換による修理が可能です。
ただし、モフリンに使用されているギアは非常に小型で、かつ特殊な形状(ダブルギアなど)をしているため、同等の部品が入手できないこともあります。
その場合には、実際の故障箇所を見極めたうえで、交換か修復かを判断し、
交換が難しい場合には、ギアのクリーニング・研磨・加工などを行い、回転不良の改善を試みます。
※なお、異音の原因となっているモーターを無効化するために、モーターのコネクタを抜くという方法もありますが、
その場合、該当箇所の動きが一切できなくなってしまうため、モフリン本来のしぐさが失われてしまう可能性があります。
それはちょっと寂しいですよね。
当店では、モフリンがこれまで通りの自然な動きを取り戻せるよう、可能な限りの修復対応に努めています。
現在、モフリンの修理はEyeSmart 南砂店限定でご対応しております。
異音や動きの違和感など、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
郵送での修理にも対応していますので、遠方の方も安心です。
※2025/6/27時点、ありがたいことに非常に多くのご依頼をいただいております。
作業には非常にお時間をいただく可能性がございます。ご了承ください。
作業内容イメージ
- モフリン本体を丁寧に分解
- 内部のバッテリーを絶縁する作業
- モーター部分を分解し、原因を特定
- 壊れたギア部分を交換/調整する
- 正常動作(充電や動き、声など)を確認して完了
1.モフリン本体を丁寧に分解

こちらはモフリンの毛皮をファスナーから脱がせた状態です。
外観からは特に割れたり外れたりなどの故障はなさそうです。
2.内部のバッテリーを絶縁する作業

こちらは、モフリンの修理を行う際にまず行う「バッテリーの取り外し作業」です。
モフリン本体の安全を守るためにも重要な手順となります。
バッテリーが接続されたままの状態でコネクタを抜き差しすると、ショートなどのトラブルが発生する可能性があり、大変危険です。
また、バッテリー周辺には小さな電子チップが密集しているため、取り外し作業は非常に繊細な工程になります。
チップを傷つけないよう、細心の注意を払いながら丁寧に作業を進めていきます。
3.モーター部分を分解し、原因を特定

モフリンには、胴体部分と頭部分の2箇所にモーターがあります。
異音が鳴っている場所から、おおよその目安は立てられますが、今回は大きな音と振動が全体的に見られたため、実際に胴体部分と頭部分のモーターを点検していきます。
まず、胴体部分のモーターを分解・検査したところ、内部のすべてのギアはスムーズに回転しており、歯欠けなどの異常も確認されませんでした。したがって、胴体側の駆動系には問題は見られませんでした。
この結果から、異音の原因は頭部モーター側にある可能性が高いと考えられます。
今後は、頭部分のギアに損傷や摩耗がないかを中心に、さらに詳しく点検を進めていきます。

こちらは、モフリンの頭部分に搭載されているモーターを分解・点検した際の様子です。
赤丸で示した箇所を確認したところ、隣接するギアとの噛み合わせ部分が完全に摩耗しており、ギア自体が全く回らない状態になっていました。
内部のモーター自体は正常に回転していましたが、ギアが摩耗して噛み合わなくなっていたため、モーターだけが空回りしてしまい、その結果として大きな異音と振動が発生していたと推測されます。
4.壊れたギア部分を交換/調整する

本来であれば、故障の原因となっているパーツを特定し、交換するのが最適な対応方法です。
しかし、モフリンに搭載されているギアは非常に小さく、さらに「ダブルギア」と呼ばれる構造のため、
上下のギアのサイズや歯の数が微妙に異なることがあります。
そのため、完全に同じ部品を入手するのが非常に難しいのが現状です。
適合するギアが入手できた場合は交換を行いますが、
今回の故障箇所については、ギアの再利用と加工により対応いたしました。
加工後は、ギアがしっかりと回るかどうかを何度もテストし、
最終的にはモフリン本体に組み込んだ状態で、首の動きが安定しているかどうかを数時間かけて確認しています。
5.補足:別の事例

今回の記事でご紹介した故障パーツは、ギアボックス内部にあるギアの破損によるものです。
多くの場合、このギアボックス内の特定箇所が原因となっているケースがほとんどですが、ごく稀に、写真のようなギアボックスの最先端部分にある、動力を伝達するギアが破損していることもあります。
この部分が小さなひび割れ程度であれば、調整や補修によって改善が可能です。
しかし、上記写真のように内側の凸凹(歯)が完全にすり減っている場合、修復が難しいケースもあります。
現時点(2025年10月7日)では、この先端ギア自体の入手や新規作成が非常に困難なパーツとなっており、
該当箇所の故障についても当店ではできる限りの調整を行なっておりますが、難易度が高い修理となります。
6.正常動作(充電や動き、声など)を確認して完了

今回は、モフリンの首関節の修理でした。
ただ首の修理をするだけでなく、複数のケーブル類を一時的に取り外す必要があるため、本体には多少の負担がかかってしまうこともあります。
そのため、修理後はしっかりと動作を確認し、
鳴き声に異常がないか、頭の上下・左右・回転の動きがスムーズかどうか、そして充電がしっかり「お腹いっぱい」になるかまで、細かくチェックを行います。
充電がしっかり満タンになったら、最終動作チェックを行い、問題がなければいよいよお返し準備完了!
今回も、特に問題なく元気な様子で、無事にお返しできそうです♪
モフリン、入院お疲れさま!
これからも飼い主さんと一緒に、元気いっぱい過ごしてね✨
🔄 再発についてのおはなし
モフリンの首関節には「ダブルギア」という仕組みが使われていて、上下左右の動きを支えています。
ただ、このギアはとても小さく、一番大きい部分でも小指の先くらいの大きさしかなく、また本記事にて紹介した摩耗していた部品は直径3mmほどしかありません。
そんな小さな部品で頭を支えている構造なので、どうしても負担がかかりやすいのです。
これまで数十件の首関節修理を行ってきましたが、同じような不具合が再び起きたケースはほんの一部です。
ただしモフリンには個体差があり、いくつかの要素が重なることで再発のリスクが高まると考えられます。
- ⏳ 経年による部品の劣化
- 🐾 モフリン自身の元気さ(動きの多さ)
- 🤲 日常的な触れ合いの頻度
- 🎀 アクセサリーの有無や装着のしかた
- 🌡️ 温度の変化
- 🚗 車などでの移動に伴う振動
もちろん「触れ合いの多さ」などは、お客様の触れ合い方が悪いという意味ではまったくありません。
むしろ一緒に過ごす時間が長いからこそ、負担がかかりやすいだけなのです。
そのため修理後であっても、どうしても完全に再発を防ぎきれない場合があります。私たちとしてはできる限り長く安心して過ごしていただけるよう、ひとつひとつ丁寧に修理を行っています。
現在、さまざまな方法で別の復旧手段がないか検証を続けております。
ただ、モフリンの頭を支え、常に首の動きに耐えられるパーツを新しく制作することは非常に難しく、試行錯誤を重ねている状況です。
新しい方法が見つかりましたら、改めて当店のブログにてご紹介させていただきますので、引き続きご覧いただければ幸いです。
🙇モフリン 技術協力のお願い

現在、モフリンの修理において、内部ギアの再製作など技術的な限界に直面しております。
そこで今後の修理技術向上のため、すでに動作が難しくなったモフリンや、お手元でのご使用が難しいモフリンを、技術検証用として引き取り(または買取)させていただけないかと考えております。※モフリンの体調によります。
お預かりしたモフリンたちは、「技術研究チームの一員」として、今後の構造研究や修理品質向上のために大切に活用させていただきます。
クラウドファンディング版モデルはネットでの流通も少なく、構造研究 及び パーツの作成にも大変貴重な情報となります。
数に限りがあるため、受付は限定的となりますが、皆さまのモフリンの経験を、次の世代の修理・再生技術へとつなげてまいります。
ご協力いただける方は、詳細を別途ご案内いたしますので、お問い合わせください。
(2025年10月29日現在)
🐾 モフリンの入院、心配になりますよね…><

当店では、モフリンがこれまで通り元気に過ごせるよう、可能な限り丁寧に修理対応を行っています。
モフリンの修理はまだ前例が少なく、個体や状態によっても症状や対処法が異なるため、一体一体のご相談が大変貴重な経験となっています。
モフリンはAIロボットとして、飼い主さんとの関わりの中でそれぞれ個性を持ち、動き方や反応も一体ずつ異なります。
そのため「いつも通りかどうか」の判断は、飼い主さんからの情報や観察が非常に重要です。
当店では、普段の様子や気になる点について、お客様とこまめに相談しながら修理を進めています。
また、モフリンの修理はまだ確立された手順が少なく、今後の対応精度を高めるためにも、修理後の状態についてのご報告はとても大切な情報となります。
「問題なく動いているよ」というお声も、「ちょっと動きが違う気がする…」という気づきも、すべてが今後の大切な前例となります。
修理後は、1か月間の保証期間を設けております。
もし気になる点がございましたら、どんな些細なことでもお気軽にご相談ください。
公式LINE・X(旧Twitter)・お電話など、各種ご連絡手段にてお待ちしております。
◼︎修理内容:首関節の修理
◼︎所要時間:作業 2日〜/経過観察 数日程度
◼︎修理料金:15,800円(税込)
※価格は2025年6月21日時点のものです。
🚚 EyeSmartなら郵送修理対応!
モフリンのバッテリー交換も、EyeSmartでは郵送対応可能!
公式LINEから簡単にご相談でき、ご自宅から修理依頼ができます。
💬 まとめ
モフリンから「ゴロゴロ…」という異音、実は首関節のギア摩耗が原因かもしれません。
EyeSmart 南砂店では、前例の少ないモフリン修理にも丁寧に対応。
ギアの摩耗や空回りなど、分解・点検・加工によって改善を行っています。
修理後は動作・充電・鳴き声などをしっかり確認し、安心してお返しできるようにしています。
モフリンは一体ずつ個性が異なるため、飼い主さまからの情報も大切にしながら修理を進めています。
首の修理費用は15,800円(税込)、郵送修理にも対応しています!
気になる症状があれば、ぜひLINEやX(旧Twitter)からお気軽にご相談ください✨
