ゲーム機のSwitch各種コントローラースティックには、従来接触型の可変抵抗式のスティックが使用されてきました。この方式では、長期の使用からスティック部分の可変抵抗部分が摩耗してしまい、「ドリフト現象」と呼ばれる誤動作が発生してしまう課題がありました。みんなゲーム機のスティック部分に不満を持っていましたが、近頃なんとゲームコントローラーのスティック部品の中身の構造が違う物が開発されきているらしいんです‥
今回はみんなが悩んでいるJoy-Conのドリフトを撲滅しうる新たなホールセンサ式ジョイスティックを解説します。
Switchのドリフトとは無縁の部品!
ゲーム会社の正式な物ではないですが、近年では新たなSwitch用の非接触型のスティック方式などが他社で開発され、注目を集めています。その1つが磁気センサを利用した方式です。この方式はスティック部分に磁石とホールセンサを組み合わせ、スティックの傾き方向・倒れ具合をホールセンサから得る磁気情報から検知します。
この方式のメリットは、可変抵抗式と比較してスティック部分に接触部分がなく、長期使用による磨耗が発生しにくい点です。つまり、従来式で発生しやすかった「ドリフト現象」を原理的に防ぐことが可能となります。
また部品としては、Infineon社製の3Dホールセンサが小型軽量で高感度を誇り、スティック操作部に組み込みやすい優れたセンサです。磁気センサを使ったこの方式は、ゲームコントローラーの機能向上と長寿命化に貢献する画期的な技術だと言えそうです。
以上の視点から、磁気センサを利用した新しいスティック方式は注目される技術と言えます。コントローラーの品質・信頼性向上に寄与する新技術の1つとして期待されます。
Switchコントローラーに初めから付いているスティック方式
従来の可変抵抗式のスティックでは、スティックの可変抵抗部分は炭素と金属で繋がれており、長期の使用によってだんだん接触・磨耗していきます。磨耗によって抵抗値が不安定になり、スティックの位置認識能力が低下します。
抵抗値の微妙な変化からスティックの傾き方向や角度が正しく認識できなくなり、操作していないのに動いたりする現象が生じてきます。これが「ドリフト現象」と呼ばれる原因です。
新しいセンサを搭載したジョイスティック
一方、磁気センサ式ではスティックに小型の permanent magnet(常磁性体)を内蔵し、これから放出される磁場をホールセンサが検知します。ホールセンサ自体は電気的な接触部分がなく、物理的な磨耗が生じにくいため長期的に安定して使えます。
3Dホールセンサは、XY軸・Z軸の3方向の磁場を高精度で検出できるため、スティックの任意の傾きや動きを正確に検知可能です。
以上のように、磁気センサ式は部品レベルでの信頼性向上につながり、「ドリフト現象」の発生原理そのものを覆す画期的な手法だと言えるでしょう。
ホールセンサ式のスティックの違いやデメリットは?
経年劣化した従来式スティックは、内部の可変抵抗部分がかたむいた時に摩擦が生じて、微妙な摩擦を感じやすくなっていました。これは長年の使用で生成される自然な感触であり、馴染みやすいものでした。
一方、ホールセンサ式は磁気センサーに基づく操作検知方式なので、物理的な接触がない分操作感は従来品以上に滑らかな軽い感じになると考えられます。一部ユーザーからはこの違いが不自然に感じられる場合があります。
例えば操作が軽やかすぎる、反応が良すぎるなどの様に感じる場合もあります。もちろんこれら製品としてのテストに合格したモノでも、ずっと同じスティックを使っており、突然違うセンサ方式のスティックに交換すると違いに気づくユーザーもいるかも知れません。
ホールセンサー式スティック部品を修理のレギュラーメニューに追加できない理由と今後の課題
- ホールセンサやマグネットといった独特の機構を持つホールセンサ式スティックの単価は現時点では高価です。
- 修理サービスとして行うとホールセンサ式スティック単体の交換単価は、従来式よりも高くつく可能性があります。
- ユーザーにとって修理費用超過になって、単に新製品購入の方が合算でお得になってしまいます。
したがって、ホールセンサ式スティックが本格普及するにはまだまだ時間がかかる点が課題だと思います。
今後、新型の新方式のセンサ使用のパーツが普及して安くなってゆくと良いですね!
部品持ち込みOK!取り付けいたします!
この様にまだ課題のあるホールセンサ式ジョイスティックですが、
自己責任において試しに購入してみるのは、ありですよね?
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