iPhone 15シリーズ以降はUSB-Cポートを搭載し、写真や動画のバックアップ方法が大きく変わりました。今回は最新のiPhoneのデータを外部ストレージへバックアップしてみたので、手順と注意点をご紹介します。iPhone SEやiPhone 16シリーズでも同様に適用できます。
外部ストレージのフォーマットを確認しておこう
まずは、外部ストレージのフォーマット形式が重要です。
Appleの公式サイトによると、iPhoneが認識できるフォーマットはAPFS、暗号化APFS、ExFATなどに限られています。特にExFAT形式は多くのデバイスで採用されているので、購入時にフォーマット形式を確認すると良いでしょう。私もExFAT形式のSSDを使用していますが、接続するとすぐに認識されました。
もしお手持ちのストレージが認識されない場合、パソコン(WindowsまたはMac)で対応するフォーマットに再フォーマットする必要があります。また、パーティションが複数に分かれていると認識できないことがあるので、基本的には一つのパーティションにまとめておくことをおすすめします。
対応してるフォーマットに合わせる意味とは?
人間の言語にあたるもの。言語が違う人とは情報交換しずらいですよね?
スマホで写真、音楽、動画などを見るとき、ファイルの「フォーマット」(形式)が重要です。例えば、スマホがJPEGという写真のフォーマットに対応していれば、その形式の写真は見られますが、対応していない形式だと見られません。「対応しているフォーマットを合わせる」とは、スマホが理解できる形式にファイルを変えることです。これにより、スムーズにファイルを使えるようになります。
iPhoneからデータ移動と確認する手順
iPhoneから移動したい写真や動画を選ぶ時には、最初にいつも使っているiPhone純正写真アプリを使って、送りたいものを選びます。

ストレージの接続と写真の選択
- 外部ストレージを接続する
iPhoneの画面がロックされた状態で、USB-Cポートに外部ストレージを接続します。画面が点灯している場合は、ロック画面にしてから接続してください。 - 写真アプリを開く
バックアップしたい写真や動画がある「写真」アプリを開きます。 - バックアップする項目を選択
右上の「選択」をタップし、バックアップしたい写真や動画を選びます。一括選択する場合は、指でドラッグして複数の項目を選択できます。
ファイルアプリで確認する
iPhoneから他社製のSSDやUSBメモリなどに写真動画を移動したものを確認するには、iPhoneでいつも使っている写真アプリで完結するのではなく、ファイルというアプリ、青いファイルケースの絵のアプリを使用して管理します。ファイルアプリはiPhone純正で無料です。iPhoneにSSDやUS Bメモリを接続し、ファイルアプリに保存先の一覧の中にUSBやSSDが表示されます。

ファイルに保存とストレージへの転送
- ファイルに保存する
選択が完了したら、左下の共有ボタン(四角に上向きの矢印)をタップし、「ファイルに保存」を選択します。 - 保存先を指定する
外部ストレージが認識されていれば、保存先の一覧に表示されます。必要に応じて新しいフォルダを作成し、保存先として選択します。 - 保存を完了する
右上の「保存」をタップすると、選択した写真や動画が外部ストレージに保存されます。
バックアップ内容の確認と復元
- ファイルアプリで確認する
「ファイル」アプリを開き、外部ストレージを選択すると、保存したデータを確認できます。 - データの復元
外部ストレージからiPhoneにデータを戻す場合も、「ファイル」アプリから目的のファイルを選択し、共有メニューから「画像を保存」を選ぶことで簡単に復元できます。
よくある注意点とおすすめのストレージ製品

外部ハードディスクを使用する場合は、製品によっては電源供給が必要なものもあります。
ポータブル型のハードディスクはiPhoneからの電力供給だけでは動作しないことが多いため、
電源付きのUSBハブを使用するか、SSDなど消費電力の少ないストレージを使用するのがおすすめです。
実際に持っているSSDを使用してみるとハードディスクより転送速度が速く、
50本の動画(約10GB)を約30秒でバックアップできました。
注意点としては、外部ストレージを取り外す際は、
データ破損を防ぐために必ずiPhoneの画面をロックした状態で行ってください。
iPhoneに繋ぐ外部ストレージSSDやUSBメモリを使っていくとお得?
外部ストレージを使用で、iCloudのように月額料金がかからず、一度の購入で長期的にデータ保管できます。
実は、最初にiPhone本体を購入するときに容量の小さいモデルのiPhoneを購入することで、総額出費を抑えることが可能なんです!
iPhone15モデル | ストレージ容量 | Apple公式価格(税込) |
---|---|---|
iPhone 15 (6.1インチ) |
128GB | 112,800円 |
256GB | 127,800円 | |
512GB | 157,800円 | |
iPhone 15 Plus (6.7インチ) |
128GB | 124,800円 |
256GB | 139,800円 | |
512GB | 169,800円 |
出典:Apple公式サイト(2025年5月30日現在)
iPhone外部ストレージを購入するメリット:

- コスト削減:容量の小さいiPhoneを購入することで、初期費用を抑えられます。
- 柔軟性:大容量のデータや使用頻度の低いファイルを外部ストレージに移動できるため、iPhoneの内部ストレージを効率的に使用できます。
- データ管理:重要なデータを外部ストレージに保存することで、バックアップとしても機能します。
- 一時的な支出:iCloudとは異なり、外部ストレージは一度購入すれば継続的な課金が不要です。
一方、iCloudは以下の特徴があります:

- サブスクリプションモデル:毎月の課金が必要です。
- クラウドベース:データをオンラインで保存し、複数のデバイスで同期できます。
- 自動バックアップ:iPhoneのデータを自動的にバックアップします。
iCloudの月額サービス価格
月額プラン | 容量 | 月額価格 |
---|---|---|
無料プラン | 5GB | 無料 |
50GBプラン | 50GB | 150円 |
200GBプラン | 200GB | 450円 |
2TBプラン | 2TB | 1,500円 |
6TBプラン | 6TB | 4,500円 |
12TBプラン | 12TB | 9,000円 |
※料金改定は2024年8月21日。

