Wi-Fiルーターの選び方!規格や置き方も解説

Wi-Fiルーターを選ぶ際には、外観だけではなく、その性能や機能に注目することが重要です。多くの人がルーター選びで誤解している点や、なぜ一見すると似たようなルーターも実は大きく異なるのかを詳しく解説します。

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Wi-Fiルーター売り場の派手な宣伝文言

Wi-Fiルーターを選ぶ際、多くの消費者が箱に書かれた大きな数字を見て、その数値が高ければ高性能だと勘違いしやすいです。しかし、この数字が速度や品質を完全に代表するわけではありません。例えば、速度が高く表示されていても、その速度をフルに活用できる環境が整っていなければ意味がありません。また、数字だけではそのルーターが家庭内のどれだけのデバイスと効率良く通信できるかを示していません。

他にもパッケージ上の大きな数字や建物の推奨階層数など、メーカーによる誇大広告に惑わされないことが重要です。ここでは、ルーター選びにおける一般的な誤解と実際に考慮すべき要素について詳しく解説します。

パッケージの宣伝文言に惑わされないで

ルーターのパッケージに書かれている「3階建て推奨!」というような表示は実際の性能保証ではありません。これはあくまで宣伝用の簡単な目安です。実際には建物の構造や材質、ルーターの設置位置によって性能は大きく異なります。たとえば、鉄筋コンクリートの建物と木造住宅では、Wi-Fi信号の透過性が大きく異なるため、同じルーターでも全く異なる結果が得られます。

電波の距離と品質:2.4GHzと5GHzの使い分け

ルーターが発する2.4GHzの電波は遠くまで届きやすいですが、その通信速度は遅く、信号減衰後の品質も低下し易いです。一方で、5GHzの電波は速度が速く、快適な通信が期待できますが、距離が短く障害物に弱いのが欠点です。そのため、広い家や複数階がある場合は、メッシュWi-Fiシステムの導入が推奨されます。これにより、複数のルーターや中継機が家全体に均一なWi-Fiカバレッジを提供し、デバイスが移動してもスムーズに接続エリアが切り替わる利点があります。

通信方式IPv6とそのメリットは?

現在多くのインターネット通信はIPv4プロトコルを使用しており、これが原因でネットワークの混雑が発生しています。新しいIPv6プロトコルはより多くのアドレスを提供し、通信の混雑を軽減します。しかし、この新プロトコルを利用するためには、IPv6に対応したルーターが必要です。ルーター選びの際には、IPv6対応を確認することが重要です。

このように、Wi-Fiルーターを選ぶ際には、メーカーの誇大広告に惑わされず、自宅の具体的な状況を考慮した適切な選択が求められます。性能だけでなく、機能性や将来性も考慮に入れ、最も合った製品を選ぶことが大切です。

最新技術のWi-Fi 6の理解と選択

2024年現在、主流となっているWi-Fi規格はWi-Fi 6です。

この規格はWi-Fi 5と比較して、最大転送速度が1.4倍に向上しています。さらに、マルチユーザー環境下でも通信品質が低下しにくい特徴があり、多くのデバイスが同時に接続されていても安定したパフォーマンスを提供します。Wi-Fi 6は、使用していない時でもスマートフォンなどのデバイスのバッテリー消耗を抑える技術も備えています。

古いWi-Fi規格との互換性とルーター値段のバランス

Wi-Fi 6ルーターを選ぶ一つの大きな利点は、下位互換性です。Wi-Fi 6ルーターを選べば、Wi-Fi 5やそれ以下の規格にも対応できるため、一つのルーターで複数の異なる規格をカバーすることが可能です。価格について心配する声もありますが、Wi-Fi 6ルーターとWi-Fi 5ルーターの間の価格差は思ったよりも小さいことが多く、最新技術を導入するメリットはそのわずかな価格差以上の価値があります。

Wi-Fiルーター選びは、ただ最新かつ高価なモデルを選ぶのではなく、自宅やオフィスの環境に合った規格、性能を理解し選択することが大切です。上記のポイントを押さえ、適切なルーターを選ぶことで、快適なインターネット環境を実現できるでしょう。

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