iPhone水没でも普通に使える！何ともない？【隠れた危険性と有効な選択肢】

水が内部に染み込んでしまったiPhoneスマホについて、

「iPhoneが故障した！もうおしまいだー！　‥‥と思ったら何ともないww」

‥という話をよく聞きます。私達修理店の人間はとても笑えません(汗)

水没・水損って故障の中で一番重い症状なんです！今日は水分に関するスマホ故障のはなしです。

iPhoneの耐水性能と水没リスク

iPhoneの耐水性能はモデルによって異なり、IPX7/IPX8基準を取得した新しいモデルは最大1~6メートルの深度と30分間の耐性があります。ただし、これらは限られた条件下での保護能力に過ぎず、水温、水圧、水質によって変化します。また時間とともに低下します。

水没時の即時的なリスク

耐水性能を超える条件下では、水中落下時に内部部品の即時的な損傷が起こる可能性があります。電源問題、ディスプレイ不具合、サウンドトラブルなどが表れる可能性があります。

水没時の長期的なリスク

水没に起因する損傷は必ずしも直ちに現れず、時には数日~数週間後に機能低下が起こることがあります。内部の腐食や短絡によるものです。

正しい対処法

iPhoneが水に濡れたらまずは電源を切り、レンズクロスなどで外部水分を拭き取って自然乾燥させることが重要です。熱風などの乾燥は避けましょう。

iPhone水没時の症状

水没したiPhoneにおける電源関連の問題は大きく二つに分けられます。

まず、一般的な状況は、水没で内部の回路が損傷してiPhoneの電源を入れなくなるケースです。この場合、水分が内部の電子回路に侵入し、正常な電力供給が遮断されるために発生します。次に、水没したiPhoneが予期せぬ再起動を繰り返す現象もあります。これは内部の電子部品が水没により不安定になっており、重大な内部損傷の可能性を示唆しています。

水没によるディスプレイの異常の詳細

水没によるディスプレイの問題は主に二つの現象があります。一つ目は、ディスプレイに縞模様が現れたり、画面の一部が暗くなるなど、表示に異常が出ることです。水分がディスプレイ内部に侵入し、画面表示を損なうために発生します。二つ目は、タッチスクリーンの感度が低下する、または全く反応しなくなることです。これは、液晶ディスプレイが水に濡れたことで、タッチセンサーの機能が不安定になったり故障するために起こります。

水没によるマイクスピーカー等サウンド異常

水没したiPhoneでは、サウンドに関しても様々な問題が発生します。スピーカーやマイクが水に濡れると、音質に異常が生じ、音がこもったり、ノイズが混じることがあります。また、スピーカーやマイクの内部が水によって損傷を受けた場合、音量が突然低下したり、全く聞こえなくなることもあります。これは、サウンドを生成する部品が機能しなくなっているためです。

水没によるスマホ動作の不具合とその影響

水没により、iOSが不安定になることがあり、これによりアプリが突然クラッシュしたり、システムエラーが発生することがあります。他に、水分の影響でディスプレイが故障すると、ユーザーが操作していないにも関わらず勝手に反応する「ゴーストタッチ」の現象が発生することがあります。これらの動作の不具合は、水没によって内部の電子部品が損傷を受けたことを示しており、迅速な修理が必要です。特に、水没後に異常な症状が見られる場合は、内部に深刻なダメージが発生している可能性が高く、速やかな対応が求められます。

応急処置の手順

水没したiPhoneは充電せずにすぐに電源を切ることが最優先です。

これは内部の短絡を防ぎ、さらなる損傷を防ぐために重要です。電源を切るには、サイドボタンまたはスリープ/ウェイクボタンを長押しして、「電源オフ」スライダーを操作します。iPhoneのモデルによっては、電源を切る方法が異なる場合があるので、それぞれのモデルに適した方法で行う必要があります。

外装の水分を拭き取ると乾燥させる

電源を切った後、外装に付着した水分を拭き取ります。この際、柔らかく、糸くずが出ない布を使用するのが理想的です。レンズクロスやマイクロファイバーの布が適しています。iPhoneにケースや保護フィルムが付いている場合は、それらを取り外してから拭き取ります。その後、iPhoneを乾燥させる必要があります。自然乾燥が最も安全ですが、状況によっては扇風機を使って穏やかに乾かすこともできます。

ただし、ヘアドライヤーのような熱風を使って乾燥させるのは避けるべきです。高温は内部の部品にダメージを与える可能性があります。また、直射日光下での乾燥も避けてください。

内部のデータの救出と修理

水没したiPhoneでは、内部部品の損傷によりデータが失われるリスクがあります。問題は電源の不具合、システムエラー、データ破損など様々で、重要な写真や連絡先、メッセージ、アプリのデータが失われる可能性があるため、定期的なバックアップの重要性が強調されます。iCloudやコンピュータを利用したバックアップが有効で、万が一の際にデータの回復が可能になります。また、水没により故障した場合、修理は通常Apple Storeやアップル認定サービスプロバイダに依頼することが一般的です。修理プロセスでは、デバイスの診断後、損傷した部品の交換や修理作業が行われますが、損傷が重い場合はデバイスの交換が推奨されることもあります。水没したiPhoneを自己修理すると、さらなる損傷やデータ失敗のリスクが高まるため、専門家に依頼することが重要です。

修理の依頼先は？

アップルの修理サービスでは、基本的にはお客様のデータについては一切の配慮を行いません。バックアップ機能を提供しているからです。

修理の過程で、デバイス内のデータは確実に消去されることが一般的です。したがって、データのバックアップがない場合、修理後にデータを復元することはできません。このため、データに特別な価値を感じていない場合、アップルの修理サービスは有効な選択肢となりますが、重要なデータが含まれている場合は、修理依頼前に適切なバックアップを取ることが非常に重要です。

とは言ってもバックアップしておらず、データ救出困難で、水没修理がしたい場合もありますよね？そこで、

EyeSmartの水没iPhone診断と修理

当店EyeSmartでは、お客様の水没したiPhoneについて、まず修理を行う前に適切な修理方法を診断します。この診断により、最も効果的かつ経済的な修理方法を決定します。
水没の場合、内部の水分や不純物を除去するためのクリーニング作業を行います。これは、iPhoneの内部の部品を保護し、損傷を最小限に抑えるために不可欠です。その後、iPhoneの各部分を順を追って点検し、必要に応じて修理を行います。

当店EyeSmartでは起動不能も一時起動できる場合あり！

スマートフォンの基盤修理とは、水没や強い衝撃が原因でチップが破損して動作に異常が起きている場合や、起動しない状態の端末に対して、チップの交換や回路修復を行うことです。

基盤修理では、壊れた部分だけをピンポイントで修復して動作可能な状態まで復旧させるため、データを消すことなく復活させることが可能です。このサービスは基本的に成功報酬式の料金システムです。基盤修理の成功条件は、データを取り出せるようになることです。重度の回路損傷の場合は修復不能なケースもあります。

基盤修理は、一般的に非常に難易度が高く、対応している店舗も非常に少ないです。ですがアップルやスマホのメーカーさんでは対応してくれない修理です。

修理費用とデータ移行の選択肢

場合によっては、修理箇所が多くなり、結果的に修理費用が高額になる可能性があります。このような状況では、お客様にとって費用対効果の面で最良の選択を提案します。
修理費用が予算を超える場合、EyeSmartでは緊急でデータを他のデバイスに移行するサービスも提供しています。これにより、お客様は新しいデバイスへの移行を選択し、結果として費用を抑えることが可能になります。
当店は水没したiPhoneの修理だけでなく、中古販売、買取、乗り換えサービスも提供しており、お客様のスマートフォン使用に関するさまざまな要望に応じて最適な提案を行います。これにより、お客様の状況やニーズに合わせた柔軟なサービスを提供することが可能です。