千葉豪雨での電子機器の水没被害【1か月後も残る故障リスク】

2026年8月13日から14日に千葉県を襲った記録的豪雨から1か月が過ぎましたが、9月11日時点でも13人の死亡と7,000棟を超える住宅被害が確認され、千葉市などでは21人が避難生活を続けています。被害は建物だけに収まらず、約3,100台の車が水没し、千葉市稲毛区でも家屋や車両への浸水が多く発生しました。水没車は動く状態に戻っても後から電装系が故障し、査定額が半額以下になるケースがあります。同じ電子機器であるスマホやパソコンにも残る、浸水後の見えない故障リスクを解説します。

目次

9月に入っても千葉豪雨の被害は終わっていない

千葉豪雨で濁流の中を非難する車

千葉県内では8月13日から14日にかけて線状降水帯が発生し、各地で記録的な大雨となりました。

発生から1か月が経過した9月11日時点でも、被害の全体像は深刻です。

  • 千葉県内の死者は13人
  • 浸水などの被害を受けた住宅は7,000棟以上
  • 千葉市などで21人が避難生活を継続
  • 道路上で水没した車両は約3,100台
  • 所有者不明の車が20台以上

道路に残されていた車両の現在では撤去は完了しました。
ただし、所有者が分からない車は県や市の一時保管場所に残されています。

千葉県は9月11日、都市型水害への対策を検討する有識者会議を設置し、国や市町村と具体的な対策を進める方針を示しました。

9月6日と8日にも県内で大雨警報や土砂災害に関する情報が発表されています。8月の被害から復旧する途中で再び大雨となり、住宅や電子機器を水害から守る備えが必要な状況です。


参考情報:千葉県防災ポータルサイト

EyeSmartのある千葉市稲毛区でも浸水被害が多発

水没故障車が路上に置き去り

EyeSmartワンズモール長沼店がある千葉市稲毛区でも、家屋や車両への浸水被害が多く発生しました。

豪雨翌日の8月14日には、稲毛区内の道路に多数の車が残されている状況も報じられています。道路から水が引いた後も、浸水した住宅の片付けや車の処分、生活用品の買い直しなど、元の生活へ戻るための対応が必要になりました。

稲毛区のワンズモールは浸水被害を免れました。同じ稲毛区内では道路や住宅、車両が水につかる被害が相次いでおり、EyeSmart周辺でも水害が決して遠い問題ではないことが分かります。

河川の近くでなくても、短時間に排水能力を超える雨が降ると、道路や住宅地に水がたまります。今回の豪雨によって地域内の浸水しやすい場所が見えてきたことから、土地の高さだけでは判断しにくい内水氾濫にも注意が必要です


参考情報:千葉市稲毛区「千葉豪雨で被災された皆さま」

豪雨で水没したスマホやパソコンは保険・保証はおりる?

豪雨で水没したスマホは保証でる?

通常のメーカー保証はほぼ対象外です。
加入している有料補償も、「水没対応」と書かれていても、豪雨・洪水による被害は自然災害として除外される場合があります。

保証・保険豪雨による水没
メーカーの通常保証原則対象外
AppleCare+・キャリア補償契約次第。通常の水濡れは対象でも、洪水などの天災は対象外の場合あり
パソコンの延長・物損保証水こぼしは対象でも、水害は対象外になることあり
火災保険・家財保険「家財」と「水災」の補償があれば対象になる可能性あり
店舗・会社のパソコン事業用の火災保険や動産保険を確認
  • Apple:通常保証では、液体によるiPhoneの損傷は保証されません。Apple公式
  • ドコモ:ケータイ補償も水濡れ自体は対応しますが、公式案内で天災のトラブルを対象外としている。NTTドコモ公式
  • au:一部補償規約にも、洪水などの天災による事故を除外する条件がある。KDDI公式規約
  • 住宅の火災保険:対象になる可能性もある。契約対象に「家財」と「水災」が含まれ、床上浸水など所定の条件を満たせば、室内にあったスマホやパソコンも補償される場合があります。水災の認定条件は保険商品ごとに異なります。日本損害保険協会

保証の申請を出すなら?

申請する可能性がある場合は、修理や処分の前に次を実施します。

  • 水没した場所と端末を写真に残す
  • 購入記録、型番、製造番号を用意する
  • 保険会社や補償窓口へ事故原因を正確に伝える
  • 分解や修理を始めてよいか確認する

なお、本体交換の補償が受けられても、内部データの復旧費用までは補償されないケースが一般的です。データが必要なら電源や充電を試さず、補償申請とデータ救出のどちらを優先するか決める必要があります。

水没車は数か月後に動かなくなることもある

水没した車が再び動いたとしても、完全に直ったとは限りません。

冠水した道路の水には泥、砂、塩分、下水、ごみなどが混ざっています。水が引いた後も、電装部品や配線の接続部分に不純物が残り、時間をかけて腐食が進みます。

水没直後は普通に走れていた車が、数週間から数か月後に次のような不具合を起こす場合があります。

  • エンジンがかからなくなる
  • 走行中にエンジンが止まる
  • 警告灯が点灯する
  • パワーウィンドウが動かなくなる
  • バッテリーが充電されない
  • エアコンから異臭が出る

自動車公正取引協議会には、購入後にエンジン停止を繰り返し、正規ディーラーの点検で冠水車と判明した相談事例も寄せられています。

故障範囲が広く、修理費が車両の価値を上回る場合は廃車になることもあります。水が引いた直後の動作だけでは、その後も安全に使えるか判断できません。


参考情報:自動車公正取引協議会「冠水車に関するトラブル」

水没車の査定額が半額以下になる理由

水没車は売却できる状態まで修理しても、通常の中古車と同じ査定額になるとは限りません。

車内を清掃して見た目がきれいになっても、配線、コネクター、エンジン周辺、エアコン内部に腐食や汚れが残っている可能性があります。将来発生する故障を予測しにくいことが、商品価値を大きく下げる理由です。

日本自動車査定協会が2021年に改定した基準では、冠水車の商品価値に対する減点率が次のように示されています。

  • 室内フロアまで冠水:50%
  • クッション上部以上まで冠水:70%

減点率は、実際の買取価格を一律に決める数字ではありません。車種、年式、浸水位置、故障状態によって査定結果は変わります。

フロアまで浸水した段階で50%の減点対象となり、売却できても査定額が半額以下になるケースがあります。クッション上部まで水が入った車では、一般的な中古車としての再販売が難しくなり、廃車や部品としての買取が選ばれることもあります。


参考情報:日本自動車査定協会「加減点基準一部変更及び追加のお知らせ」

車とスマホは水没後の故障が予測しにくい

車とスマホは大きさも使い方も異なりますが、基板、配線、バッテリー、端子などの電子部品を多く使用しています。

水が入り込んだ直後に故障するケースもあれば、乾燥後に一度使える状態へ戻り、時間がたってから突然動かなくなるケースもあります。

水分そのものが消えても、内部に残った不純物や腐食まで消えるわけではありません。複数の場所で少しずつ腐食が進むと、故障する場所や時期も不規則になります。

スマホ水没修理が「今後も故障せず使える状態に戻す作業」ではなく、「内部を洗浄してデータを取り出せる可能性を高める作業」と考えられているのも、この予測しにくさが理由です。

豪雨で濡れたスマホの詳しい対処法は、
既存記事のゲリラ豪雨でびしょ濡れになったiPhone・スマホの対処法で確認できます。

自宅のパソコンも床上浸水の影響を受けやすい

豪雨による住宅被害では、スマホより先にデスクトップパソコンや電源タップが水に触れることがあります。

床に直接置かれたパソコンは、数センチの浸水でも電源ユニットや内部基板まで水が届く可能性があります。低い机や窓際に置いたノートパソコンも、雨漏りや窓から吹き込んだ雨の影響を受けやすい位置です。

水に濡れたパソコンへ電源を入れると、ショートによって故障範囲が広がることがあります。内部のストレージまで損傷すれば、仕事の書類や写真を取り出せなくなる可能性も出てきます。

NITEは、浸水した電気製品について、内部に残った水や泥、塩分などが使用再開時の火災につながるおそれがあるとして、そのまま使用しないよう注意を呼びかけています。

パソコン本体やバックアップ用の外付けストレージは、床から離れた場所へ設置するのが安心です。同じ部屋に本体とバックアップ機器を置くと両方が浸水する可能性があるため、クラウドへの保存も組み合わせてください。


参考情報:製品評価技術基盤機構(NITE)

【EyeSmart・アイスマ】では水没したスマホのデータ救出に対応

水没スマホやタブレットのご相談承ります

EyeSmartでは、豪雨や住宅浸水で水に濡れたスマホの持ち込み相談に対応しています。
端末の状態を確認し、必要に応じて次の作業を行います。

  • スマホ内部の分解確認
  • 基板や内部部品のクリーニング
  • 洗浄後の乾燥と動作確認
  • 画面やバッテリーなどの部品交換
  • 端末内に残ったデータの救出
  • 重度故障時の基板修理相談

内部クリーニングや部品交換で復旧できない場合は、提携先で基板修理を行い、一時的に起動できる状態まで戻してデータ移行を試みる方法があります。作業期間は1週間前後が目安です。

水没状態によっては基板修理を行っても復旧できません。水没修理は端末を長期間使い続けるためではなく、内部の写真や連絡先などを救出することが主な目的です。

【EyeSmart・アイスマ】では、予約なしの持ち込み、無料相談、無料診断、無料見積もりに対応しています。豪雨や浸水でスマホが水に濡れ、大切なデータだけでも取り出したい場合は、電源や充電を試さずにお持ち込みください。


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